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ジム経営における損益分岐点の計算式と黒字化の目安

ジムを開業する際、多くの人が内装やマシンの「初期費用」に気を取られがちですが、経営を長く安定させるために本当に重要なのは、オープン後に毎月かかるランニングコスト(固定費)です。

毎月の経費と売上がトントンになるラインを「損益分岐点」と呼びます。本ページでは、24時間ジムをモデルにした損益分岐点のシンプルな計算式や、何人入会すれば黒字になるのかというリアルなシミュレーションを解説します。開業前にしっかりと収支計画を立て、毎月の赤字リスクを回避するための参考にしてください。

ジム経営における「損益分岐点」とは?なぜ開業前の計算が必須なのか

損益分岐点=毎月の「赤字」と「黒字」を分ける絶対的な境界線

損益分岐点とは、ジムの運営にかかる経費(出ていくお金)と、会員様からいただく月会費(入ってくるお金)がぴったり一致し、利益も赤字もゼロになる売上ラインのことです。
この損益分岐点を超えれば超えた分だけ純利益(手残り)となり、逆に下回っている月は、オーナー自身の貯金や手元の資金から赤字を補填し続けなければなりません。

売上金額ではなく「何人入会すればいいのか(必要会員数)」で計画を立てる理由

損益分岐点を把握する際、「月に〇〇万円売り上げれば黒字」と金額で考えるよりも、「会員数が〇〇人に達すれば黒字」という『人数』で目標を設定するのがジム経営の鉄則です。
ジムは毎月の月会費がベースとなるストック型のビジネスであるため、必要な会員数が明確になれば、「オープン前のキャンペーンで何人獲得すべきか」「月に何人退会するから、新規を何人入れればよいか」といった具体的な集客アクションに落とし込みやすくなります。

【24時間ジム版】固定費の内訳と損益分岐点の計算式

毎月必ず重くのしかかる「固定費」のリアルな内訳

損益分岐点を計算するためには、まず自店舗の「固定費」を把握する必要があります。24時間ジムや総合ジムにおいて、売上がゼロでも毎月必ず発生する主な固定費は以下の通りです。

  • 物件の家賃・共益費: 坪数や立地によって大きく変動します。
  • 人件費: 受付スタッフや清掃スタッフの給与(有人の場合、最大の負担になります)。
  • 水道光熱費: 24時間稼働の空調、シャワーのガス代・水道代など。
  • システム・リース費用: 会員管理システム、マシンのリース代、警備会社のセキュリティ費用。
  • 広告宣伝費: WEB広告やチラシ配布の費用。

とてもシンプル!損益分岐点の計算式

ジム経営における損益分岐点(必要会員数)は、以下の非常にシンプルな計算式で割り出すことができます。

【毎月の固定費の合計】 ÷ 【月会費の単価】 = 【損益分岐点となる会員数】

たとえば、家賃や人件費を含めた毎月の固定費が「200万円」、月会費が「8,000円」のジムの場合、「200万円 ÷ 8,000円 = 250人」となり、会員数が250人に達した月が損益分岐点(黒字転換)となります。
※厳密には月会費から「会員1人あたりにかかる変動費(アメニティ消耗品や水道光熱費の増加分など)」を引いた金額で割りますが、ジムビジネスは仕入れが発生せず変動費が極めて低いため、実務上は月会費単価をそのまま計算に用いて差し支えありません。

24時間ジムの収支シミュレーション!何人集まれば黒字になる?

シミュレーション例:月額会費7,000円、固定費250万円の場合

スタッフが常駐する標準的な24時間ジムを想定し、実際にシミュレーションしてみましょう。家賃80万円、人件費100万円、光熱費・その他経費で70万円かかると仮定し、月の固定費が250万円とします。
月会費が7,000円の場合、「250万円 ÷ 7,000円 = 約358人」が黒字化のラインです。
もし会員数が300人しかいなければ、毎月40万円の赤字を垂れ流すことになります。逆に会員数が500人になれば、差額の142人分(約100万円)がそのまま毎月の利益として積み上がっていきます。

損益分岐点に到達するまでの期間と「運転資金」の考え方

ジムはオープンした初月からいきなり損益分岐点を超えることは稀です。目標会員数に達するまでには、一般的に半年から1年程度の期間がかかると想定しておくべきです。
その間、毎月の赤字を補填して耐え抜くためのお金が「運転資金」です。開業資金を準備する際は、初期費用だけでなく、この運転資金(固定費の半年〜1年分)を必ず手元に残しておくことが経営破綻を防ぐセーフティネットとなります。

損益分岐点を圧倒的に下げるための2つの「コスト構造」の秘密

損益分岐点を下げる(少ない会員数で黒字化する)ためには、会費を無理に値上げするのではなく、固定費の構造そのものを変えるビジネスモデルを選ぶことが非常に有効な戦略です。

利益を最も圧迫する「人件費」を極限まで削る無人・省人運営システムの導入

先ほどのシミュレーションの通り、固定費の中で家賃と同じくらい重くのしかかるのが「人件費」です。もし、高度な入退館システムや遠隔監視カメラを活用してスタッフを最小限に抑える「無人・省人運営」を実現できれば、人件費を大幅に削減できます。
固定費が250万円から150万円に下がれば、損益分岐点の会員数は「358人」から一気に「214人」へと激減し、黒字化のハードルは圧倒的に低くなります。

「固定ロイヤリティ」なら損益分岐点を超えた分の利益が手元に残りやすい

フランチャイズ(FC)に加盟する場合、本部に支払うロイヤリティの形式も重要です。「売上の〇%」を支払う歩合制ロイヤリティの場合、会員が増えれば増えるほど本部に支払う金額も増え、利益率が圧迫されます。
一方、毎月の支払額が決まっている「固定ロイヤリティ(定額制)」を採用しているFCであれば、損益分岐点を超えた後の利益がオーナーの手元に残りやすくなります。

まとめ

ジム経営における損益分岐点の計算は、開業前のリスク管理として絶対に欠かせないステップです。「固定費÷月会費単価」の計算式を用いて、自店舗が何人の会員を獲得すれば赤字から抜け出せるのかをリアルにシミュレーションしておきましょう。

早期に黒字化を果たし、長く安定したストック収益を得たいと考えるならば、いかにして「人件費」という重い固定費を削るかが鍵となります。最新のITシステムを活用した24時間無人運営のノウハウを持ち、オーナーの利益を最大化する固定ロイヤリティ制を採用しているフランチャイズ本部を選ぶことが、利益の出やすい筋肉質なジム経営を実現するための有効な選択肢といえます。

ジム開業では、都市部・郊外・商業施設など出店場所によって選ぶべきフランチャイズも大きく変わります。当メディアでは各出店場所を得意とし、実績数を持つフランチャイズをわかりやすく紹介しています。ぜひ出店計画の参考にしてください。

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670/1846店舗※2
郊外の店舗数
120/160店舗※3
商業施設内の店舗数
30/31店舗※4
初期投資総額 1,500万円〜 6,300万円 公式HPに記載なし
平均投資
回収期間※5
公式HPに記載なし 42ヶ月 公式HPに記載なし
直営店舗数・
FC店舗数※6
全国1,846店舗
(直営・FC不明)
全国160店舗
(直営62店舗/FC98店舗)
全国31店舗
(直営・FC不明)
必要坪数 30〜60坪 80~120坪 公式HPに記載なし
契約期間 7年 5年 公式HPに記載なし
運営スタイル 無人型 有人型 有人型
顧客単価※7 月額3,278円(税込) 月額6,570円~8,800円
(税込)
月額3,300円(税込)
※家族2人まで利用可能
公式HP

※1 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)

※2 参照元:chocoZAP公式HP|2026年1月調査時点(https://chocozap.jp/studios/search/area)

※3 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)

※4 参照元:ATTivoGYM公式HP|2026年1月調査時点(https://attivo.jp/branch.html)

※5・6・7 2026年12月調査時点