24時間ジムやマシン特化型ジムの普及に伴い、近年急速に増えているのが「シャワー室を設置しない」という選択肢です。開業を控えたオーナーにとって、初期費用や毎月の維持費を大きく左右する水回り設備の有無は、非常に重要な検討事項といえます。
「シャワーがないと会員が集まらないのではないか」と不安に感じるかもしれませんが、実はシャワーなしジムには、単なる水道代の節約にとどまらない絶大なメリットが隠されています。本ページでは、シャワーを無くすことで変わる初期費用や維持費のリアル、公衆浴場法をはじめとする行政ルールの壁の回避、出来ればシャワーなしでも選ばれるジムにするための必須条件について詳しく解説します。
多くの24時間ジムがシャワーなし、あるいはシャワーの台数を最小限に絞っているのには、計算し尽くされた明確な経営戦略があります。
フィットネスの利用実態を調べると、特にマシン特化型ジムでは「トレーニング後、シャワーは自宅や職場で浴びるから不要」「サクッと鍛えてすぐに帰りたい」というタイパ(タイムパフォーマンス)を重視するユーザーが非常に多いことが分かっています。
このニーズを逆手に取り、あえてシャワーを設置しないことで、会員様の1回あたりの滞在時間が短縮されます。その結果、特定の時間帯における館内の大混雑やマシンの順番待ち(混雑ストレス)を防ぎ、施設の回転率を効率的に高めることが可能になります。
シャワー室やそれに付随する広めの更魚室、パウダールームを設置するには、多くの床面積(坪数)が必要です。これらの水回りスペースを思い切ってカットすれば、その分の広さをマシンの増台やフリーウエイトエリアの拡充、あるいはストレッチスペースの拡大に充てることができます。1坪あたりの収益性を最大化し、狭いテナントであっても高い顧客満足度を生み出す空間設計が可能となります。
シャワーを設置するかしないかで、開業時および開業後のキャッシュフローには大きな違いが生まれます。
ジムの物件が居抜きでない限り、ゼロからシャワー室を設置するとなると、床の厳重な防水工事、専用の給排水管の引き込み、さらに複数人が同時に使える大型の給湯設備(ボイラー)などの設置が必要になります。これらは通常の内装工事に比べて坪単価が非常に高く、シャワー室を省くだけで初期の工事費用を100万〜200万円以上圧縮できるケースが多々あります。初期投資を抑えるうえで、最大級のコスト削減効果が期待できます。
シャワーがあれば、毎月の水道代やガス代(電気代)が跳ね上がりますが、シャワーなしであれば毎月の水道光熱費を一般家庭に近いレベルにまで低く抑えることができます。
また、運営面において見落とされがちなのが、髪の毛などによる配管の詰まり、漏水(水漏れ)リスクです。特に24時間運営や無人運営のジムの場合、スタッフがいない深夜に水回りトラブルが発生すると、高額な緊急修繕費がかかるだけでなく、階下のテナントへ被害が及んだ際の損害賠償リスクを背負うことになります。シャワーを無くすことは、これらの運営リスクを根本から排除する防衛策にもなります。
シャワーなしジムが選ばれる理由には、建築や法的な手続きの面でも非常に有利なアドバンテージがあります。
ジムにシャワー室や浴室を設置する場合、自治体や保健所の判断によっては「公衆浴場法」の適用を受けたり、非常に厳格な公衆衛生基準(レジオネラ属菌の対策や、男女の区画制限など)のクリアを求められたりするケースがあります。
これに伴い、保健所との事前の打ち合わせや、複雑な許認可の手続き、立ち入り検査などが必要となり、審査に時間がかかってオープン日が後ろ倒しになってしまうリスクが発生します。オープンが遅れることは、家賃の空回り(無駄な出費)に直結します。
シャワー設備を一切設置しない、あるいはトイレや手洗いのみの最小限の水回りに留めることで、こうした複雑な保健所の許認可手続きを大幅に簡略化(または免除)できる可能性が極めて高くなります(※消防署への届出等は別途必須です)。物件の引き渡しから工事、オープンに至るまでのスケジュールを最短で進めることができ、不必要なタイムロスを防ぎやすくなります。
「シャワーなし」のビジネスモデルは経営効率を大きく高めますが、ただ費用をケチってシャワーを無くすだけでは、単に設備が乏しい不便なジムと見なされ、集客に苦戦してしまいます。成功させるための重要な条件が2つあります。
水回りの設備を削ってコストを浮かせた分、その予算を「トレーニング環境」へ徹底的に集中投下するのが正しい戦略です。世界的に実績のあるトップクラスの業務用マシンを豊富に揃えたり、フリーウエイトの重量ラインナップを充実させたりすることで、「シャワーはないけれど、どこよりも充実したトレーニングができる」という強い付加価値をユーザーに提供できます。
シャワーなし業態を成功させるうえで、最も相性が良いのが「駐車場を完備した郊外のロードサイド物件」です。駅前や繁華街などの徒歩・電車移動が中心のエリアでは、汗をかいたまま公共交通機関に乗ることを嫌うユーザーが多いため、シャワーなしは敬遠されがちです。
一方で、車移動が主流の郊外であれば、他人の目を気にせず、車内のエアコンを効かせてそのまま自宅へ直行して入浴するという利用スタイルが自然と成立するため、シャワーの有無が集客に悪影響を及ぼしにくくなります。
ジムの「シャワーなし」運営は、初期の配管・防水工事費を数百万円規模で抑えられるだけでなく、毎月の光熱費や水漏れリスク、さらには公衆浴場法などの複雑な行政手続きを回避し、マシンの回転率を高めて坪単価の利益率を最大化できる、非常に合理的な経営戦略です。
しかし、シャワーなしで高い顧客満足度を維持し、安定して会員数を伸ばすためには、「充実したマシンの質と量」「車で通いやすい最適な郊外立地」、そしてスタッフを置かなくても清掃や防犯が徹底できる「洗練された無人・省人化システム」の3つが三位一体で揃っている必要があります。個人でこれらをゼロから検証してパッケージ化するのは困難ですが、郊外型・無人24時間ジムの成功ノウハウと、徹底的に洗練された運営システムを持つフランチャイズ本部をパートナーに選べば、コストとリスクを最小限に抑えながら、高利益率なジム経営を実現するための有効な選択肢となるでしょう。
ジム開業では、出店場所によって成功のポイントが異なるため、立地に合ったフランチャイズ(FC)選びが重要です。
例えば都市部はブランド力や集客力、郊外は継続利用につながる顧客満足度、商業施設は施設来館者を取り込む運営ノウハウが求められます。当メディアでは、それぞれの出店形態で実績を持つフランチャイズ(FC)のTOP3を紹介していますので、ぜひ出店計画の参考にしてください。
3つの異なるフランチャイズの「戦略・強み・収益性の違い」をひと目で比較できるよう、表にしました。なぜこのモデルがおすすめなのか、他の選択肢とどう違うのかを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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都市部なら
駅前立地 × ブランド力で
30坪~でも高い集客を 実現 chocoZAP (チョコザップ)
画像引用元:chocoZAP公式HP(https://chocozap.jp/studios/623)
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継続率90%※1 ワールドプラスジム
画像引用元:ワールドプラスジム公式HP(https://franchise.worldplus-gym.com/)
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画像引用元:ATTivoGYM公式HP(https://attivo.jp/natori_iwanuma.html)
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| 実績 ※全国店舗のうち 場所ごとの店舗数 |
三大都市の店舗数 670/1846店舗※2 |
郊外の店舗数 120/160店舗※3 |
商業施設内の店舗数 30/31店舗※4 |
| 初期投資総額 | 1,500万円〜 | 6,300万円 | 公式HPに記載なし |
| 平均投資 回収期間※5 |
公式HPに記載なし | 42ヶ月 | 公式HPに記載なし |
| 直営店舗数・ FC店舗数※6 |
全国1,846店舗 (直営・FC不明) |
全国160店舗 (直営62店舗/FC98店舗) |
全国31店舗 (直営・FC不明) |
| 必要坪数 | 30〜60坪 | 80~120坪 | 公式HPに記載なし |
| 契約期間 | 7年 | 5年 | 公式HPに記載なし |
| 運営スタイル | 無人型 | 有人型 | 有人型 |
| 顧客単価※7 | 月額3,278円(税込) |
月額6,570円~8,800円 (税込) |
月額3,300円(税込) ※家族2人まで利用可能 |
| 公式HP |
※1 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)
※2 参照元:chocoZAP公式HP|2026年1月調査時点(https://chocozap.jp/studios/search/area)
※3 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)
※4 参照元:ATTivoGYM公式HP|2026年1月調査時点(https://attivo.jp/branch.html)
※5・6・7 2026年12月調査時点