ジムの開業資金を抑える方法として、前テナントの内装や設備が残っている「居抜き物件」を活用する選択肢があります。物件選びはジム経営の成功を左右する重要な要素であり、メリットとデメリットを正しく理解しておくことが大切です。
本記事では、ジムを居抜き物件で開業するメリットと、契約前に確認すべき注意点、そして失敗を防ぐための物件選びのポイントについて詳しく解説します。
居抜き物件とは、以前のテナントが使用していた内装、設備、備品などがそのまま残されている状態の物件を指します。これに対して、内装や設備が何もないコンクリート打ちっぱなしの状態を「スケルトン物件」と呼びます。
スケルトン物件は一から自由にレイアウトを設計できる自由度がある反面、内装工事費や設備導入費が大きくかかります。一方、居抜き物件は残された設備を再利用できるため、開業にかかる時間とコストを削減しやすいという特徴を持っています。
ジム開業において居抜き物件を選ぶことで、主に以下のメリットが期待できます。
居抜き物件を活用する大きな魅力は、内装工事費や設備費を削減できる点です。シャワールームやトイレといった水回りの設備、空調設備などが残っていれば、それらを新設する費用をカットできます。
また、前テナントがジムであった場合は、更衣室の造作やトレーニングマシン用のミラーなどがそのまま使えるケースもあります。浮いた資金を広告宣伝費や運転資金に回すことができるため、経営の安定化に繋げやすくなります。
スケルトン物件からジムを作る場合、設計から内装工事、設備搬入までに数ヶ月の期間を要します。しかし居抜き物件であれば、大規模な工事を省略できるため、契約からオープンまでの期間を短縮できます。
準備期間が短くなることで、開業前に発生する空家賃(売上がない状態での家賃支払い)の負担を減らすことが可能です。
以前もジムやフィットネスクラブが営業していた物件の場合、近隣住民に「あそこにはジムがある」という認知がすでに形成されていることがあります。
前テナントの会員が「新しくジムがオープンするなら通ってみよう」と興味を持ってくれる可能性もあり、新規集客の面で有利に働くケースがあります。
メリットが多い一方で、居抜き物件特有のリスクや注意点も存在します。契約前に以下のポイントを確認することが重要です。
既存の設備や間仕切りを活かすため、自分たちが理想とする導線やレイアウトをすべて実現できない場合があります。
無理にレイアウトを変更しようとすると、かえって解体費用や改修工事費がかさみ、結果的にスケルトン物件より高くつくこともあります。既存の構造でターゲット層に合わせたサービス提供が可能かを見極める必要があります。
引き継いだ空調設備や水回りが老朽化していると、オープン直後に故障して高額な修理費用が発生するリスクがあります。
特にジムではシャワーやエアコンの使用頻度が高いため、これらが故障すると会員の満足度低下に直結します。契約前に専門業者に依頼して、設備の動作確認や耐用年数のチェックを行うことが求められます。
前テナントが撤退した理由を不動産会社にヒアリングすることも大切です。「集客ができなかった」「近隣からのクレームが多かった」といった理由がある場合、同じ業態で出店しても同じ課題に直面する可能性があります。
また、前テナントのサービスに対して悪い評判があった場合、そのイメージを引きずってしまう懸念もあります。看板やエントランスの雰囲気を一新し、新しい店舗であることを明確にアピールする工夫が必要です。
居抜き物件の中には、前テナントに対して「造作譲渡料」という形で内装や設備の買い取り費用を支払うケースがあります。
残された設備の価値と提示された譲渡料が見合っているか、慎重な判断が必要です。不要な設備が含まれている場合は、撤去費用をどちらが負担するかを事前に交渉しておくことが推奨されます。
ジムという特殊な業態において、居抜き物件を選ぶ際に特にチェックすべきポイントを紹介します。
ジムにおいて、シャワー室の排水能力や換気設備の性能は非常に重要です。湿気がこもるとカビの原因になり、衛生環境が悪化します。また、運動中の会員が快適に過ごせるよう、エアコンの馬力が十分かどうかも確認しましょう。
トレーニングマシンの重量や、ウエイトを置く際の衝撃に床が耐えられるか(床の耐荷重)は、安全上不可欠なチェック項目です。また、マシンを使う音や振動が下の階や隣のテナントに響かないか、既存の床材に防音・防振効果があるかを確認してください。
どれほど条件の良い居抜き物件であっても、自社が狙うターゲット層がそのエリアにいなければ集客に苦戦します。「女性専用ジム」や「24時間営業ジム」など、自社のコンセプトと物件の立地や周辺環境がマッチしているかを第一に検討しましょう。
ジム開業における居抜き物件の活用は、初期費用や準備期間を抑えられる魅力的な選択肢です。しかし、設備の老朽化やレイアウトの制限といった注意点も存在します。
メリットだけでなくデメリットも十分に比較検討し、専門家の意見も交えながら慎重に物件調査を行うことが、安定したジム経営への第一歩となります。自社のコンセプトに合った物件を見極め、理想の店舗づくりを進めてください。
ジム開業では、出店場所によって成功のポイントが異なるため、立地に合ったフランチャイズ(FC)選びが重要です。
例えば都市部はブランド力や集客力、郊外は継続利用につながる顧客満足度、商業施設は施設来館者を取り込む運営ノウハウが求められます。当メディアでは、それぞれの出店形態で実績を持つフランチャイズ(FC)のTOP3を紹介していますので、ぜひ出店計画の参考にしてください。
3つの異なるフランチャイズの「戦略・強み・収益性の違い」をひと目で比較できるよう、表にしました。なぜこのモデルがおすすめなのか、他の選択肢とどう違うのかを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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画像引用元:chocoZAP公式HP(https://chocozap.jp/studios/623)
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画像引用元:ワールドプラスジム公式HP(https://franchise.worldplus-gym.com/)
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|---|---|---|---|
| 実績 ※全国店舗のうち 場所ごとの店舗数 |
三大都市の店舗数 670/1846店舗※2 |
郊外の店舗数 120/160店舗※3 |
商業施設内の店舗数 30/31店舗※4 |
| 初期投資総額 | 1,500万円〜 | 6,300万円 | 公式HPに記載なし |
| 平均投資 回収期間※5 |
公式HPに記載なし | 42ヶ月 | 公式HPに記載なし |
| 直営店舗数・ FC店舗数※6 |
全国1,846店舗 (直営・FC不明) |
全国160店舗 (直営62店舗/FC98店舗) |
全国31店舗 (直営・FC不明) |
| 必要坪数 | 30〜60坪 | 80~120坪 | 公式HPに記載なし |
| 契約期間 | 7年 | 5年 | 公式HPに記載なし |
| 運営スタイル | 無人型 | 有人型 | 有人型 |
| 顧客単価※7 | 月額3,278円(税込) |
月額6,570円~8,800円 (税込) |
月額3,300円(税込) ※家族2人まで利用可能 |
| 公式HP |
※1 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)
※2 参照元:chocoZAP公式HP|2026年1月調査時点(https://chocozap.jp/studios/search/area)
※3 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)
※4 参照元:ATTivoGYM公式HP|2026年1月調査時点(https://attivo.jp/branch.html)
※5・6・7 2026年12月調査時点