ジム開業の立地選びで失敗する理由

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ジム経営において、立地は集客や売上に直結する重要な要素です。どんなに優れた設備や優秀なトレーナーを用意しても、立地選びで失敗してしまうと、想定したターゲット層へアプローチできず、早期の撤退を余儀なくされるケースも少なくありません。

本記事では、これからジムを開業しようとしている方や、現在の店舗の集客に悩んでいる方に向けて、ジムの立地選びで失敗する主な理由と、失敗を防ぐための具体的な対策について詳しく解説します。

ジムの立地選びで失敗する5つの理由

ジムの開業後に「思っていたより会員が集まらない」と悩む場合、その原因の多くは事前の立地調査不足にあります。ここでは、よくある5つの失敗パターンを紹介します。

1. 商圏人口とターゲット層の不一致

最も大きな失敗理由は、「人がいない場所」や「ターゲット層が住んでいない場所」に出店してしまうことです。

例えば、高価格帯のパーソナルジムを学生が多く住むエリアに出店したり、主婦層をメインターゲットにしているのに住宅街から離れたオフィス街に出店したりすると、需要と供給のミスマッチが起こります。人口だけでなく、そのエリアに住んでいる人の年齢層やライフスタイルを把握していないと、集客は非常に困難になります。

2. 競合ジムが密集しすぎている

「人通りが多いから」「既存のジムがあるから需要があるはず」という理由だけで、競合が密集しているエリアに飛び込むのも危険です。

特に、資金力のある大手フィットネスクラブや、強力なブランド力を持つフランチャイズジムのすぐ近くに出店する場合、明確な差別化戦略がなければ価格競争に巻き込まれてしまいます。独自性が打ち出せないまま競合と戦うのは、失敗のリスクを高める要因となります。

3. 視認性が低く、アクセスが悪い

ジムは継続して通う場所であるため、アクセスの良さと視認性の高さは会員の継続率に直結します。

駅から遠い、看板が見えづらい、ビルの奥まっていて入り口がわかりにくいといった立地では、近隣住民の認知を得にくく、自然な来店が見込めません。その結果、Web広告やチラシなどの広告宣伝費が予想以上にかさんでしまい、利益を圧迫することになります。

4. 家賃の安さだけで物件を選んでしまう

初期費用や毎月の固定費を抑えたいという心理から、家賃の安さだけを重視して物件を決めてしまうケースも後を絶ちません。

相場より極端に家賃が安い物件には、「駅から遠い」「地下で空調設備に問題がある」「治安が悪い」など、何らかの理由が潜んでいることがほとんどです。安い家賃で固定費を抑えられても、肝心の会員が集まらなければ本末転倒です。

5. 騒音・振動対策のハードルを見落としている

ジム特有の問題として、トレーニングマシンの使用音や、ウェイトを床に置く際の振動があります。

複合ビルやマンションのテナントに入る場合、事前の確認が不十分だと、開業後に近隣からクレームが入り、営業時間の制限や、最悪の場合は退去を求められることもあります。特に2階以上のテナントや、木造・軽量鉄骨の建物を選ぶ際は、防音・防振工事に多額の追加費用がかかる可能性がある点に注意が必要です。

立地選びで失敗を防ぐための重要ポイント

失敗パターンを避けるためには、物件契約前の綿密なリサーチが不可欠です。以下のポイントを押さえて立地を選定しましょう。

ペルソナに合わせた生活動線の確認

設定したターゲット層(ペルソナ)が、日常的にどのようなルートで移動しているかを確認します。

「仕事帰りの会社員」を狙うなら、駅から自宅までの導線上に店舗があることが理想です。「日中の主婦」を狙うなら、スーパーマーケットなどの商業施設周辺や、自転車で通いやすい平坦な道沿いが適しています。ターゲットの生活圏内に自然に組み込める場所を探すことが集客の鍵です。

競合調査と差別化の明確化

出店候補地の周辺にある既存ジムを徹底的に調査します。

単にジムの数を数えるだけでなく、「どのような客層が通っているか」「料金設定はいくらか」「どのようなサービスを提供しているか」まで把握します。その上で、自社のジムが「既存のジムでは満たせないどのようなニーズに応えられるのか」を明確に言語化できなければ、出店を見送る決断も必要です。

パーソナルジムと24時間ジムで異なる立地の正解

ジムの業態によって、向いている立地条件は大きく異なります。

パーソナルジムに向いている立地条件

パーソナルジムは、完全予約制で目的意識の高い顧客が通うため、24時間ジムほどの大通り沿いや1階店舗(高い視認性)にこだわる必要はありません。

むしろ、プライバシーが守られる隠れ家的な雰囲気や、通いやすさを重視した駅から徒歩5分圏内のマンションの一室や空中階(2階以上)でも、十分に集客が可能です。家賃を適正に抑えつつ、Web集客(SEOやSNS)に力を入れる戦略が適しています。

24時間ジム・無人ジムに向いている立地条件

24時間ジムや無人ジムは、幅広い層をターゲットにするため、視認性と利便性が命です。

大通り沿いの1階店舗や、夜間でも明るく安全にアクセスできる場所が理想的です。また、郊外エリアに出店する場合は、十分な広さの駐車場を確保できるかどうかが、店舗の存続を左右するほど重要な要素となります。

すでに立地で失敗してしまった場合の挽回策

もし、すでにジムを開業しており「立地が悪かったかもしれない」と感じている場合は、立地の弱点を補うための対策を打つ必要があります。

看板が見えにくいのであれば、Web上の看板である「Googleビジネスプロフィール(MEO対策)」を強化し、地域の検索結果で上位に表示されるよう工夫します。また、アクセスの悪さを補って余りあるほどの「独自の強み(特化したプログラムや質の高いサービス)」を磨き上げ、遠方からでも通いたくなるジムを目指す方向へのシフトチェンジが求められます。

まとめ

ジムの開業において、立地は事業の成否を分ける非常に大きな要素です。

家賃の安さや直感だけで決めるのではなく、ターゲット層の属性、生活動線、競合の状況をデータに基づいて冷静に分析することが求められます。自社のジムの業態と提供するサービスに最も適した場所を慎重に見極めることで、失敗のリスクを減らし、安定した経営基盤を築くことができます。

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郊外の店舗数
120/160店舗※3
商業施設内の店舗数
30/31店舗※4
初期投資総額 1,500万円〜 6,300万円 公式HPに記載なし
平均投資
回収期間※5
公式HPに記載なし 42ヶ月 公式HPに記載なし
直営店舗数・
FC店舗数※6
全国1,846店舗
(直営・FC不明)
全国160店舗
(直営62店舗/FC98店舗)
全国31店舗
(直営・FC不明)
必要坪数 30〜60坪 80~120坪 公式HPに記載なし
契約期間 7年 5年 公式HPに記載なし
運営スタイル 無人型 有人型 有人型
顧客単価※7 月額3,278円(税込) 月額6,570円~8,800円
(税込)
月額3,300円(税込)
※家族2人まで利用可能
公式HP

※1 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)

※2 参照元:chocoZAP公式HP|2026年1月調査時点(https://chocozap.jp/studios/search/area)

※3 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)

※4 参照元:ATTivoGYM公式HP|2026年1月調査時点(https://attivo.jp/branch.html)

※5・6・7 2026年12月調査時点

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