ジムの開業を検討する際、「安定した収益を得られるか」は重要なポイントです。ジム経営は、毎月の会費によって売上が積み上がる「ストック型ビジネス」の代表例として知られています。
本記事では、ジム経営がストック型ビジネスと呼ばれる理由や、開業するメリット・デメリットを詳しく解説します。安定した収益を確保し、事業を成功に導くための経営ポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ストック型ビジネスとは、顧客と継続的な関係を結び、定額の料金を継続して受け取るビジネスモデルのことです。ジム経営がこのモデルに当てはまる理由を解説します。
ジム経営の大きな特徴は、会員からの「月額会費」が主な収入源となる点です。商品を都度販売して利益を得るフロー型ビジネスとは異なり、一度入会した会員が継続して通う限り、毎月決まった金額の売上が発生します。この継続的な課金モデルこそが、ジムがストック型ビジネスと呼ばれる所以です。
月額会費ベースの収益構造は、将来の売上予測を容易にします。「現在の会員数×月額会費」で基本となる売上が計算できるため、数ヶ月先や数年先の収益見通しが立てやすくなります。これにより、計画的なマシンの入れ替えや、新たなプロモーションへの投資など、見通しを持った事業計画の策定が可能になります。
ストック型ビジネスの特性を活かしたジム経営には、収益面において多くの利点があります。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。
ジム経営では、家賃やマシンのリース代などの毎月の固定費(ランニングコスト)が比較的安定しています。そのため、会員数が増加して月々の売上が損益分岐点を超えると、それ以降の増収分はそのまま利益として蓄積されていくのが大きなメリットです。会員が定着するほど、利益率が高まる構造を持っています。
近年増加している24時間ジムや無人・省人化ジムの形態をとることで、ストック型ビジネスの強みをさらに活かすことができます。入退館管理システムや監視カメラを活用し、スタッフの配置を最小限に抑えれば、大きなコスト要因である人件費を大幅に削減できます。これにより、さらに高い利益率を確保しやすくなります。
飲食店や小売業などのフロー型ビジネスは、景気や季節、天候などの外部要因によって日々の売上が大きく変動する傾向があります。一方、ストック型ビジネスであるジム経営は、会員が急に大量退会するリスクが低く、景気変動の波に強いという特性があります。毎月の安定したキャッシュフローは、経営の精神的なゆとりにも繋がります。
メリットが多い一方で、ストック型ビジネスならではの注意点も存在します。開業前に把握しておくべきデメリットを解説します。
ジムの開業には、物件の取得費や内装工事費、高額なトレーニングマシンの購入・リース費用など、多額の初期投資が必要です。ストック型ビジネスは少しずつ売上を積み上げていくモデルであるため、多額の初期投資を回収するまでには一定の期間を要します。中長期的な視点での資金計画が不可欠です。
開業直後は会員数がゼロからのスタートとなるため、数ヶ月間は家賃や人件費などの固定費が売上を上回る赤字経営になることが一般的です。この「立ち上げ期間」を乗り切るための十分な運転資金(ランニングコストの半年分程度など)をあらかじめ確保しておくことが、事業継続の鍵となります。
フィットネス業界は市場の成長に伴い参入が活発であり、近隣に競合となる新たなジムが出店する可能性は常にあります。強力な競合が現れた場合、会員の流出や、それに伴う価格競争に巻き込まれるリスクが生じます。ストック収入を維持するためには、他店にはない独自の価値を提供し続ける必要があります。
継続的な収益を生み出すためには、会員に長く通い続けてもらう工夫が必要です。安定したストック収益を確保するための重要なポイントを3つ紹介します。
競合との差別化を図るためには、事前の商圏分析に基づいた明確なコンセプト設計が重要です。「女性専用」「パーソナルトレーニング特化」「初心者向けの低価格」など、ターゲット層のニーズに深く刺さる独自の強みを打ち出すことで、競合が増えても選ばれ続けるジムを作ることができます。
ストック型ビジネスにおいて、最も警戒すべきは退会率(チャーンレート)の上昇です。新規顧客を獲得するコストは、既存顧客を維持するコストよりも高い傾向にあります。スタッフの丁寧な接客、清潔な施設環境の維持、マシンの定期的なメンテナンスなどを徹底し、会員の満足度を高めるフォロー体制を構築することが重要です。
個人での独立開業に不安がある場合や、初期の立ち上げをスムーズに行いたい場合は、フランチャイズ(FC)への加盟も有効な選択肢です。知名度のあるブランド力で集客を有利に進められるほか、本部が持つ物件選定や会員管理のノウハウを活用できるため、未経験からでも安定したストックビジネスを構築しやすくなります。
ジム経営は、月額会費による継続的な収益が見込める魅力的なストック型ビジネスです。初期投資の大きさや立ち上げ期の資金繰りといった課題はありますが、適切なターゲット設定と会員の退会を防ぐ仕組みづくりによって、高い利益率を長期間維持することが可能です。
自社の強みを活かしたコンセプトを設計するか、成功ノウハウを持つフランチャイズを活用するか、状況に合わせて自社に合った経営戦略を選択し、安定した収益基盤を築きましょう。
3つの異なるフランチャイズの「戦略・強み・収益性の違い」をひと目で比較できるよう、表にしました。なぜこのモデルがおすすめなのか、他の選択肢とどう違うのかを詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
|
都市部なら
駅前立地 × ブランド力で
30坪~でも高い集客を 実現 chocoZAP (チョコザップ)
画像引用元:chocoZAP公式HP(https://chocozap.jp/studios/623)
|
郊外なら
成功予測精度の高い物件選定で
郊外店舗5年以上の継続率90%※1 ワールドプラスジム
画像引用元:ワールドプラスジム公式HP(https://franchise.worldplus-gym.com/)
|
商業施設なら
テナントの制約条件内で
満足度の高いジムづくり ATTivoGYM (アッティーボジム)
画像引用元:ATTivoGYM公式HP(https://attivo.jp/natori_iwanuma.html)
|
|
|---|---|---|---|
| 実績 ※全国店舗のうち 場所ごとの店舗数 |
三大都市の店舗数 670/1846店舗※2 |
郊外の店舗数 120/160店舗※3 |
商業施設内の店舗数 30/31店舗※4 |
| 初期投資総額 | 1,500万円〜 | 6,300万円 | 公式HPに記載なし |
| 平均投資 回収期間※5 |
公式HPに記載なし | 42ヶ月 | 公式HPに記載なし |
| 直営店舗数・ FC店舗数※6 |
全国1,846店舗 (直営・FC不明) |
全国160店舗 (直営62店舗/FC98店舗) |
全国31店舗 (直営・FC不明) |
| 必要坪数 | 30〜60坪 | 80~120坪 | 公式HPに記載なし |
| 契約期間 | 7年 | 5年 | 公式HPに記載なし |
| 運営スタイル | 無人型 | 有人型 | 有人型 |
| 顧客単価※7 | 月額3,278円(税込) |
月額6,570円~8,800円 (税込) |
月額3,300円(税込) ※家族2人まで利用可能 |
| 公式HP |
※1 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)
※2 参照元:chocoZAP公式HP|2026年1月調査時点(https://chocozap.jp/studios/search/area)
※3 参照元:ワールドプラスジム公式HP|2026年1月調査時点(https://franchise.worldplus-gym.com/)
※4 参照元:ATTivoGYM公式HP|2026年1月調査時点(https://attivo.jp/branch.html)
※5・6・7 2026年12月調査時点